蝦夷地質学外伝,其の九 「蝦夷日誌」(松浦武四郎)で,武四郎の伝記には吉田武三の「松浦武四郎」があるが,すでに入手不可能であるとし,代わりに,花崎皋平「静かな大地」や佐野芳和「松浦武四郎」が使えると書いておきました.
最近,ほかにも伝記代わりに使える本が出たので紹介しておきましょう.
それは,渡邊 隆(2007)「江戸明治の百名山を行く──登山の先駆者 松浦武四郎──」(北海道出版企画センター刊)という本です.北海道出版企画センターの北方新書シリーズの008として出版されています.お値段もお手頃.
これは,松浦武四郎を登山履歴の上から紹介した本ですが,十分に伝記として使えます.
私が武四郎の地質学的知識をとりだして紹介したように,同じ方法論で登山履歴から武四郎を解析したものです.もちろん,私の文章とは違い,武四郎は山ほど登山したので,この話題だけで,十分に一冊の本になっています.
もちろん,例の「石狩岳登山」の謎についても載っています.
さて,また続きを読むので,早々に失礼.
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