2013年1月4日金曜日

酷い映画

 
昨夜,TVで放映した「キリンノなんとやら」という映画を見た.
つい最後まで見てしまったが,見たことを後悔するような映画だった.

劇団ひとり扮するところの教師が,最低の悪党に描かれていた.

少年が犯した「犯罪の原因が教師にある」ということだ.
そんなバカなといいたい.少年にモラルが無いのは,基本的に「親」の責任だ.
たまたま,出会った教師の責任であるはずがない(もちろん,親に教えてもらえなかった「モラル」を教師のおかげで身につける子どももいるであろうが).

原作者は,著名なベストセラー作家らしいが,その作品は推して知るべしだ.
たぶん読んだことはないと思うが,これからも読む気はない.あまりにも「薄っぺら」である.

劇団ひとり扮するところの教師は,夜間に至っても自分が担当している水泳部のために働いている素晴らしい教師である.

原作者は教師の現場を知らないに違いない.
ときどきニュースになるが,部活の生徒を連れて,活動予算がないが故に,自分の車で,自分で運転して,たまたま事故に遭遇した教師が槍玉にあがっている.

何の見返りもないのに,責任ばかりが重くのしかかる.
現場では,そのため心を病む教師も次第に増えているという.
いつになったら,こんな事態は解消されるのだ.

それを,あの主人公の刑事は「教師の資格がない」と罵った.
刑事は犯罪を暴くのが仕事かもしれないが,人を裁くのは仕事ではない.
実につまらない映画だった.
 

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