2013年1月12日土曜日

学名の英語的発音がダメな理由

 
Montanoceratopsという恐龍がいる.

Montanoceratops Sternberg, 1951であるから,Sternberg氏が1951年に記載した恐龍である.

この恐龍の英語的発音をネット上からひろってみると…,簡単にいくつかひろうことができる.
以下に四つばかし.

Montanoceratops =《英》: mon-TAN-o-SER-a-tops
Montanoceratops =《英》: mon-Tan-o-Sair-a-tops
Montanoceratops =《英》: mon-TAN-oh-SER-ah-tops
Montanoceratops =《英》: MON-tan-oh-SAIR-uh-tops


この表記法は,大文字と小文字の違いは大きい声と小さい声=つまり,アクセントを意味しているらしい.また,アルファベットの綴りは,「英語的発音」ではなく,日本人が慣れ親しんだ「ローマ字的発音」を意味しているらしい.そうでなければ,記述に意味がないと思う.

さて,英語的発音はサンプルを採集した人によって,まったく異なることがわかると思う.

語根であるMontanaは,北米の地名であるのにもかかわらず,かくも読み方が違うのだ.
結局,英語の単語は「すでに発音法を知っている人でないと発音できない特殊な言語」であるので,世界共通語としては,不適切なものであることがわかるであろう.

世界共通語としての「学名」は英語的発音ではなく,ラテン語風の発音つまり,「日本人が普通にローマ字読みするようにやる」のが一番適切なのである.

 

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