タイトルの本(平凡社新書344)をやっと入手しました.
相当前にAmazonに注文してあったのですが,一緒にたのんだ本の発行が遅れていて,最近になってようやくとどいたものです.Amazonでは¥1,500以下は送料を取られるので,まとめて注文します.
著者は中村博男氏で,元NHKチーフディレクターとあります.
8月30日に少し触れた,渡邊 隆(2007)「江戸明治の百名山を行く──登山の先駆者 松浦武四郎──」(北海道出版企画センター刊)とよく似た題名です.
中村氏の本も,武四郎の伝記として扱うことが可能ですが,あまり重要と思われる情報はありません.
武四郎の登山に関する雑文に近いもので,軽い読み物という所でしょう.個人的に興味のある蝦夷地に関することも,ごく一部でしか扱っていませんでした.大部分は,蝦夷地紀行以前の登山の話に使われています.それも,余り深く掘り下げたものではないので,読み飛ばしてしまいました.
肝心の「蝦夷地(における登山)」もどうもね((^^;).
さすがに,武四郎の“石狩岳登山”は「石狩岳」ではなく,「“大雪山”である」としていますが,この“大雪山”登山については疑問を持っていないようです.
蝦夷地質学外伝では,サンケソマナイをでて途中で引返したという説を取りました.
なお,“大雪山”という「山」もしくは「ピーク」は存在せず,複数のピークを総称して「大雪山連峰」と呼ぶのが正しいのですが,国土地理院の地形図でも最近は「大雪山連峰」ではなく「大雪山」としているようです.どこに登ったら「大雪山登山をした」といえるんでしょうかね.
0 件のコメント:
コメントを投稿