マンテルは,医者を続けながら,たくさんの化石を集めていました.
彼も生層序学の開発者の一人だったのです.
ある時,それまで集めたたくさんの化石を,当時貝化石の目録を作成中だったジェームス=ソワビーに送りました.マンテルが送った標本に感激したソワビーはその中の一つにAmmonites mantelli J. Sowerby, 1814と名付けました.
これに感激したマンテルは,さらに化石の収集を続け,やがてこれが世界で最初の恐龍の発見につながっていきます.
マンテルの名が付けられたアンモナイトは,百数十年後,分類学的な再検討が行なわれ,Mantelliceras mantelli (J. Sowerby)と訂正されます.
この仲間は,北海道の上部白亜系からも発見され,イングランドの海と日本の海が,約8千万年前にもつながっていたという証拠になります.
このため,「化石による地層の対比」が可能になるわけです.
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