2010年9月21日火曜日

広瀬隆「二酸化炭素温暖化説の崩壊」

   

 
 地球温暖化論争は,すでに科学論争とは別の次元の話なので,ほとんど興味をなくしています.

 たまたま書店に行ったら,目にとまったので買ってしまいました.広瀬隆の論理は明快なので,読むのに苦労しません.だから,新刊があると,つい,買ってしまう((^^;).
 益田昭吾「病原体から見た人間」は読みにくいと書きましたが,こちらはまだ読みおわっていません.「病原体から…」は,読むのに非常に疲れますので,休憩が必要.その休憩のときに,広瀬隆の本一冊は,簡単に読みおわってしまいます.
 つまり,わたしの読解力が落ちているのではなく,益田の本が難解なのだという証明になります(実際には,病気の後遺症もあり,かなり読書力が落ちているのは実感していますけど (^^;).

 話を戻します.

 地球温暖化論については,「IPCCのデータ捏造」が明らかになった時点で終息に向かうべきなのに,世界ではまだ続いていますね.
 IPCCの“ホッケー・スティック”図は見た瞬間に「おかしい」といえるもので,これが正しいとすれば,「中世の温暖化」とか,「天明の大飢饉」をおこした「小氷期」はなかったことになってしまいます.したがって,稲作地帯の北限の上昇がないから,蝦夷(えみし)が追い詰められることはなかったし,天明の蝦夷(えぞ)地開拓(計画)もなかったことになります(ばかな!).

 地球の温度は,どうやって測るのか,いまだに理解できません.それは置いといて,地球上のどの地点をとっても,気温は,日単位,週単位,年単位,数十年単位(さらには数万年,数百万年単位)で変動しているのは明らかです.でも,いま現在どちらの方向に向かっているかなんてことを判断できるデータは,見たことがありません(われわれの住む北半球では,これから冬に向かいますので“寒冷化”しますけどね).

 氷河期(あるいは地質学的時間)というレベルの時間単位では,寒冷化しているととらえるのが一般的です(最近の氷期・間氷期を一サイクルとする気温変化は急激な温暖化とゆっくりとした寒冷化のパタンをとっているからです:この間,比較的暖かい気温がつづく時期を間氷期,比較的寒冷な気温が続く時期を氷期といっているに過ぎません)が,これは人間の時間感覚とは,かなりずれがあると思います.人間はせいぜい数年か数十年の単位しか理解できませんが,地質学的な時間は,これより遙かに大きな(長い)単位なのです.
 現代の科学力では地震予知なんかできないのとおなじで,数年後のあるいは数十年後のある地点の年平均気温なんか推定できるとも思えません.
 「PT論を研究すれば地震予知ができる」といって研究費を稼いでいた人たちは,いったいどこへ行ってしまったのでしょうね.

 ただ研究費がほしいだけの学者と,ただ騒ぎたいだけのマスコミのジョイントで起こしている騒ぎとしか思えませんが,裏では,米ソ冷戦構造でうまい汁を吸っていたひとたちが,儲けネタがなくなったのでつくり出したあたらしい“火事場騒ぎ”というのは,いかにもありそうなことです.“火事場には儲け話が転がっている”といいますからね.
 領土問題なんかで,反・隣国運動をおこして軍事費を拡大させる手とおなじですね.ありもしない驚異を並べ立てて…濡れ手で粟….


 ところで,今年の夏は暑かったですね.
 不思議なのは,思ったほど「地球温暖化論者+マスコミ」が大騒ぎしなかったこと.これは,やはりIPCCのデータ捏造の発覚が影響してるのでしょうか.


 日本人は怪談話が好きですが,某カルト教団がおこした騒動のあと,TV界ではUFOや心霊現象の話題は,なりを潜めてました.しかし,時が過ぎてしまい,忘れっぽい日本のマスコミは某カルト教団およびその末裔はもう存在しないかのように振る舞っています.それと並行して,某カルト教団のおこした騒動の前のような,悪質な怪談話・心霊話が復活してきているような気がします.

 忘れっぽいですからね.75日も過ぎれば,温暖化狂想曲がまた復活しますかね.いま,冬に向かってますけど….


 ところで,広瀬隆「二酸化炭素温暖化説の崩壊」です((^^;).わかりやすいですが,なにか目新しい話があるわけではありませんでした.ネタはほとんど尽きているのですね.
 特記すべきは,一番最後にでてくる「エネファームの普及が,一番地球の負担を減らすだろう」という方針の提示ですかね.
 ENEOSは偉かったんだ….

 

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