2013年2月2日土曜日
Scaphitesの展開(Ⅲ)
1911年には,ノワク氏[Jan Nowak]がスカファイテスの仲間として,アカントスカファイテス[Acanthoscaphites]とホプロスカファイテス[Hoploscaphites]という属名を提唱しています.
「アカント・」は,ギリシャ語のアカンタ[ἄκανθα]=「棘,針」をラテン語化して接頭辞としたもの.
「ホプロ・」もギリシャ語で,ホプロン[ὅπλον]はもともと「道具の類」を意味する言葉でしたが,転じて「楯」などの防具,さらにその「防具で身を固めた兵士」を意味するようになりますが,一方で,攻撃用の「武器」なども意味します.
アカントスカファイテスは確かに棘をもっていますし,ホプロスカファイテスは硬そうに(?)見えます(かね?(^^;).
アカントも,ホプロも,化石の名前によく使われる表現ですので,憶えておくとよいかも.
たとえば,「アカント・」では,アンモナイトの仲間に有名なアカントケラス[Acanthoceras Neumayr, 1875]に使われています.棘,ありますね.
ほかにも,デボン紀後期に現れた両生類のアカントステガ[Acanthostega Jarvik, 1952]や,恐竜のアカントプォリス[Acanthopholis Huxley, 1867]にも使われています.
アカントステガの頭骨と全身.後頭部の棘がわかりますか?
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