2019年4月8日月曜日

北海道地質学史に関する文献集(11)

 
今井 功(1962)地質図幅調査事業の歴史.

 今井氏は,いわずと知れた地質学史研究の巨人の一人.多数の著作がある.


 地質調査所設立80周年に際し,今井氏がまとめた「地質図幅調査事業の歴史」である.章立てを示せば…

   はじめに
   地質調査所設立前の地質図
   地質調査事業の計画
   40万分の1予察図
   20万分の1地質図幅(詳図)
   7万5千分の1地質図幅
   5万分の1地質図幅
   北海道の地質図幅調査事業
   おわりに

となっている.
 図幅とは何か,に始まって,日本で最初につくられた地質図,日本本土で進み詳細化してゆく図幅調査が示されている.しかし,日本で最初に地質図がつくられた北海道は内地(本州・四国・九州)とは同等に扱われず,「北海道の地質図幅調査事業」は独自におこなわれたことが章立てだけでも見えている.



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