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Partis Temporus(パーティス・テンポラス)「道を開けよ」:
『謎のプリンス』で登場。ダンブルドアが亡者を追い払う為に炎を出したが、その炎が道を塞いでしまったため、この呪文を唱えて炎をどかし、再び道を作った。
Partisは,そのままラテン語のpars(=部分)の属格partisかも.
Temporusは,たぶんラテン語のtempus(=時間,状態など)からの造語.つまるところ…,“部分的に状態を保持せよ”ということなのかな?
自信なし.(^^;
Periculum(ペリキュラム)「救出せよ」:
『炎のゴブレット』で登場。第三の課題でハリーがフラー・デラクールを救出するためにこの呪文を使用して杖先から赤い火花を打ち上げた。
Periculum というラテン語はあるのですが,その意味は「危険;試み;責任」などで,どう解釈したらいいのかは,わかりません.発音は「ペリークルム」が近いでしょう.
Petrificus Totalus(ペトリフィカス・トタルス)「石になれ」:
「全身金縛り術」。この呪文が命中した人間は全身が動かせなくなる。声帯や舌も動かせなくなるため話すこともできないが、意識や思考は保たれる。物品にかけることもでき、例として防犯ブザーにこの呪文を行使するとブザー自体が機能しなくなる。映画では青い閃光として表現された。
petrificus はpetri-ficusの合成語と思われます.
ただし,petri-はギリシャ語形の言葉なのでpetro-が普通.一方,-ficusはラテン語形の言葉なので,こういう合成は不自然なんですが,後半がラテン語形なのでpetro-がpetri-になったのかもしれません.簡単に言えば,petrifyという英単語をラテン語風に綴ったのだとも.
Totalusは,たぶんラテン語の totalis(=全体の)のこと.totalisは,ラテン語のtotus(=全体)からの派生語(tot-alis).英語のtotalの語源でしょうね.
piertotum locomotor(ピエルトータム ロコモーター)「すべての石よ、動け」:
第7巻でマクゴナガルが使用。ホグワーツ城内の石像が、生きているかのように動き出した。映画では「すべての兵よ、動け」と訳されている。
piertotumは不詳.ただし, pier-totumと分ければ,-totumは前出のtotusの中性形.ただし,やっぱりpier-は不詳.
locomotorは,前出=L=参照.ということで,pier-を除いても「全体・動け」のつもりみたいです.
Prior Incantato(プライオア・インカンタート)「直前呪文」:
杖が最近使った呪文の効果を再現させる。4巻でエイモス・ディゴリーが使用。
Prior は,ラテン語のprior.prae(=前の)の比較級で「より前の」.ただ,発音は「プリオル」でしょう.
Incantatoは,たぶん,ラテン語のincantatio(=呪文).英語のincantation(=呪文,唱文;魔法)の語源.なぜ比較級なんでしょうねえ?
Protego(プロテゴ)「護れ」
Protego は,そのまんまラテン語のprotego(=防護する)です.ただし,発音は「プローテゴ」でしょう.
Protego Horribilis(プロテゴ・ホリビリス)「恐ろしきものから守れ」:
「盾の呪文」。魔法を用いた攻撃に対してバリアを発生させ、魔法から身を護る。上から順に呪文の強度が拡大すると思われる。続けて言うことで「許されざる呪文」に対しても、効果があると思われる。護身として幅広く使える。その為、魔法省からはこの呪文を習得するよう指令が発布されたが、習得するのは難しいらしく、フレッドとジョージ・ウィーズリーが開発した「盾の帽子」には注文が殺到した。呪文に限らず、矢などの物理攻撃も防ぐことが出来る。
Protego は,前出.
Horribilis もラテン語のhorribilis(=恐ろしい).ただ,これは形容詞なのでprotego horribilis ×××.とあるべきかとは思います.
Protego Maxima(プロテゴ・マキシマ)「最大の防御」:
『死の秘宝 PART2』で登場。スラグホーン、モリー、フリットウィックが、ホグワーツ城防衛のために使用した呪文。
Protego は,前出.
Maxima も,Bombarda Maximaの説明で,でてきてます.
Protego Totalum(プロテゴ・トタラム)「万全の守り」:
Protego は,前出.
Totalum は,ラテン語のtotalis(=完全な)からの造語と思われます.
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