2014年9月6日土曜日

ハリー・ポッターの魔法呪文 =L=


=== L ===
(J, Kで始まる呪文はありません)

Lacarnum Inflamarae(ラカーナム・インフラマーレイ)「??」:
『賢者の石』で登場。ハーマイオニーがクィディッチの試合の際、スネイプの気を逸らす為、この呪文を唱えてローブの裾を炎上させた。小説では「杖から明るいブルーの炎が飛び出し」という記述があるが、呪文名は登場していない。また原作では悪魔の罠を退治する際にもこの呪文を使っている。

Lacarnum は不明.
Inflamarae は,たぶんラテン語のinflammo (=火を点ける)からの造語でしょう.


Legilimens(レジリメンス)「開心」:
「開心術」。相手の心をこじ開け、記憶や思考を読み取る。閉心術を使うことで防げる。

Legilimens は,たぶんラテン語のlegibilis(=読める,判読可能な)からの造語でしょうね.「開心」は意訳?


Locomotor(ロコモーター・○○)「」:
移動のための呪文(Locomotion Charm)物を浮かせ、杖を向けた方向に運ぶ呪文。○○には運びたい物の名前が入る作中ではトランク。

Locomotor は,たぶんloco+motorの合成語でしょう.

loco-は「場所」という意味.-motorは「動かすもの」という意味.これからフランス語のlocomoteurがつくられ,さらに英語になったらしい.意味は「運動力のあるもの」で,のちに「機関車」に使われるようになりました.
ロコモーターは英語的発音で,ラテン語風には「ロコモートル」でしょうね.


Locomotor Mortis(ロコモーター・モルティス)「」:
足縛りの呪い(Leg-Locker Curse)。第1巻でスネイプがクィディッチの審判をやった時、ハリーを守る為、ハーマイオニーとロンがスネイプにかけようと練習していた。映画『賢者の石』の未公開シーンではネビルがこの呪文をかけられている。ラテン語のmortisは、英語で死後硬直を意味するrigor mortisの語源である。

Locomotor は前出.
Mortis は,ラテン語のmors(=死,死体)の属格(「~の」の意).
?ちょっと,意味は理解しかねます.(?_?)


Lumos(ルーモス)「光よ」:
杖に灯りを灯す呪文。反対呪文は「ノックス」。ちなみに、「ルーモス」の後に「マキシマム」と唱えると、さらに光が強くなるその際の意味は「強き光よ」。

Lumos は,ギリシャ語風になってますけど,ギリシャ語辞典には,そのような言葉は見あたりませんね.
たぶん,ラテン語のlumen(=光,明かり,陽の光)からの造語でしょう.だったら,luminareあたりの方がそれらしいですけどね.
ちなみに,「マキシマム(maximum)(=最大の)」はラテン語.
lumosをギリシャ語風に造ったとすれば,これは男性形になっちまうので,ラテン語化してlumus(下記参照).そうすると,マキシマムじゃあなくて「マキシムス(maximus)(男)」じゃあないのかなあ.
もっと勉強せにゃ.(^^;
ちなみに,ルーメン(lm)は物理学の光束の単位ですね.


Lumus Solarum(ルーマス・ソレム)「?」:
『賢者の石』で登場。ハーマイオニーは、この呪文を唱えて日光を出現させ、悪魔の罠を退治した。

Lumus は前出.
Solarum は,たぶんラテン語のsolaris (=太陽の)からの造語.
 

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