2014年9月23日火曜日

ハリー・ポッターの魔法呪文 = R =


=== R ===

Reducio(レデュシオ)「縮め」:
反対呪文は「エンゴージオ」。

Reducio は不詳.たぶん,ラテン語のreduco(=戻す)からの造語でしょう.“和訳”はちょっと,ニュアンスが違いますね.


Reducto(レダクト)「粉々」:
「粉々呪文」。対象物を粉々に破壊する。

Reducto も,ラテン語では前記reducoと同系列の言葉でreducto(=退く;撤回する)というのがあります.この呪文が使われた背景が不明ですが,こちらも“和訳”はちょっと,ニュアンスが違いますね.


Reparo(レパロ)「直れ」:
壊れた物を直す呪文。なお、中に液体が入っていた場合、液体は戻らない。

Reparo は,そのままラテン語のreparo(=修復する;再生する)でしょう.
英語のrepairの語源ですね.


Repello Inimicum(レペロ・イニミカム)「敵をよけよ」:
『死の秘宝 PART2』で登場。スラグホーン、モリー、フリットウィックが、ホグワーツ城防衛のために使用した呪文。

Repello は,そのままラテン語のrepello(=駆る,追い払う)
Inimicum もラテン語のinimicus(=敵)でしょう.
しかし,ちょっと,ニュアンスが違いますね.


Repello Muggletum(レペロ マグルタム)「マグルを避けよ」:
「マグル避け呪文」。マグルがこの呪文をかけた物に近づくと、急用を思い出し、対象物から遠ざかるようになる。

Repello は前出.
Muggletum は,劇中で(魔法使いではない)一般人をMuggleと読んでいて,それをラテン語風にしたものと思われます.
ちなみに,英俗語ではmuggleは「マリファナ」の意味があるらしく,「無能な奴」の意味もあるらしいです.ただし,これは作中の設定なのかもしれません(普通の辞書には無い).
劇中,ハーマイオニーがこう呼ばれて,いわゆる“純血魔法使い”から差別されている設定になっていました.


Riddikulus(リディクラス)「ばかばかしい」:
まね妖怪を退治する呪文。心の中に滑稽なものを想像しつつ使用する。映画版では「バカ笑い」と訳されている。

Riddikulus は,不詳ですが,ラテン語のridiculus(=笑える,可笑しい,滑稽な)かと.これは英語の ridiculousの語源ですね.

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