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Silencio(シレンシオ)「黙れ」:
対象を一時的に黙らせる。第5巻でハーマイオニーがドロホフに対して使用し、彼の呪文の威力を軽減させている。このことから無言呪文を除き、呪文を唱えられなかった場合、その呪文の威力が低下すると思われる。
Silencio は,ラテン語のsileo(=静かにする;静かに;動くな)かな?
もちろん,英語のsilenceの語源.
Sonorus(ソノーラス)「響け」:
自分の声をスピーカーを用いたように響かせる。反対呪文は「クワイエタス」。
Sonorusは,ラテン語の形容詞sonorus(=鳴り響く,共鳴する,騒々しい)と同じ形です.
でも,ここで形容詞はおかしいですね.動詞はsono(=響く,反響する,音を立てる,など).
Specialis revelio!(スペシアリス・レベリオ)「化けの皮 剥がれよ」:
第6巻でハーマイオニーが、ハリーの「上級魔法薬」の教科書に使用。しかし何も起こらなかったため、効果は不明。
Specialis は,ラテン語の形容詞specialis(=個々の,特別な)と同じです.上級魔法だからspecial(英語)なんでしょうかね.
revelio は,たぶんラテン語のrevelo(=ベールを剥がす,裸にする)からの造語でしょう.
Stupefy(ステューピファイ)「麻痺せよ」:
「失神呪文」「麻痺呪文」。対象を失神させることができる。失神させられると、一定時間経つか「気つけ呪文」を使用されるまで失神状態が解けず、戦闘では一時的に戦闘不能状態に追い込まれる。また呪文自体にも相当なパワーがあり、第5巻では魔法省の役人4人から同時にこの呪文を撃たれたミネルバ・マクゴナガルが、一時生命が危うい状態になっている。小説では赤い閃光として表現される。映画『不死鳥の騎士団』では失神に加え「相手を吹き飛ばす」という効果もある。
Stupefy は英語ですよね.普通は「ビックリさせる」ですが,「麻痺させる」という意味もあります.
この語源がラテン語のstupefacio(=意識を失わせる,無感覚にさせる,麻痺させる).どうして,こちらを使わなかったんでしょうね.
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