2019年3月14日木曜日

北海道地質学史に関する文献集(02)

 
多羅尾忠郎(1890編)北海道鉱山略記.

 多羅尾忠郎については不詳.生没年も判らない.著書に「千島探検実記」があることがわかっているほかは「北海道庁属」ということしか判らない.明治23年4月の官員録・北海道には,その名はない.この「属」は「所属」ではなく「属託(=嘱託)」の属なのだろう.

 章立ては8つに分けられており,第1章に「鉱業略沿革」として,開拓使設置から1889(明治22)年までの鉱業史が示されている.2~7章は硫黄,石炭,石油,金銀銅鉛,砂金,砂鉄の各鉱物についての,鉱山名,歴史算出状態などの詳細が示され,最後の8章では,明治8年から21年までの鉱業関連の統計が纏められている.
 


 なお,「北海道鉱山略記」に完しては,→のラベル「北海道鉱山略記」から,全文をたどれます.

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