久しぶりにいい本を読んだもので.(^^)
ちょっと,これまで読んできた本とは毛色が変わっていますが,面白い本でした.
日本という地域は,DNAの多様性が例外的に残されている地域なんだそうです.温暖で豊かな自然に招かれて,北から南から,また朝鮮半島から多系統の人たちが集まってきました.豊かな自然に包まれて,かれらは争うこともなく,互いの文化や習慣を尊重して暮らしてきました.いわゆる縄文時代ですね.
そこへ,大陸での戦乱から逃れた人たちが,いわゆる難民としてやってきます.大陸とは異なり,豊かな自然は,新旧の争いを引き起こすことはなく,どんどん受入れていったということですね.
いわゆる弥生文化ですが,日本列島全域がそうなったわけではなく,東日本や北日本さらに沖縄地域では,独自の文化が栄えていたということです.教科書で教わったこととは違いますね.
このなんでも受入れていったというのは非常に説得力がありますね.
今でもわれわれ日本人は,外国の文化でもなんでも受入れてしまいますね.年末にはキリストの誕生日を祝い,大晦日にはお寺で鐘を衝いて,正月には神社に初詣で….ですからね.とくに,キリスト教なんてのは,一神教で,ほかの神様は拝んじゃあダメってきつくいわれるのに,日本人は一緒くたに拝んでしまいますね.日本という自然が生んだ習慣です.とてもいい習慣ですね(^^;.
「日本人は単一民族である」=幻想ですね.国民を管理するための.
昔に戻って,北朝鮮からでも韓国からでも,チベットからでも,世界中の難民をみんな受入れたいですね.
たぶん,それが日本なんですね.
崎谷満「DNAでたどる日本人10万年の旅」(昭和堂刊).ぜひ読んでみてください.
学問は無駄じゃあないです.
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