2009年7月3日金曜日

ゾンビ・ハンティングⅡ

 
 09/05/29付けで「ゾンビ・ハンティング」という記事を書きましたが,本日届いた地団研の機関誌「そくほう」に,上田誠也の“書評”とその掲載に対する「地球惑星科学連合ニュースレター」編集部への抗議文が入ってました.

 私は(当時と比較して)少し冷静になってますので,今回は語尾が「論文調」から「会話調」に変わってますね((^^;).


 もちろん,私が腹を立てたのは「誹謗中傷」に対してではなく,こういうものを「科学史」だというセンスに対してです.そのとき流通している学説に乗っ取って科学をおこなっている人たちは,新しい学説に対して慎重であるのは当たり前のことです.

 (今だって,プレート・テクトニクス論者をこき下ろすことは可能ですが,それをしたら,この“科学史家”と同じレベルになっちまうような気がして恥ずかしい.)
 (いずれなんかの機会に「科学者を自称する連中への警鐘」として書きたいと思ってますが…,冷静にかけるまでね(^^;)

 この人たちは海外の状況を無視して,(日本においてのみ)地団研が「プレートテクトニクスの受容を遅らせた」としていますが,同じテーマを扱っている「海外の“科学史家”」ウッドは「地球の科学史=地質学と地球科学の戦い=」で,「地質学者が遅らせた」といっています.
 「地球の発見と地球科学の創造は既成の地質学によって常に妨害されてきた」(「はじめに」より)
 海外にも「地団研があった」というんでしょうかね?


 それはさておき,ある昔の出来事を思い出しました.
 地団研・全国運営委員会事務局の抗議に対するJGL編集者の態度のことです.

 昔,ある博物館に勤めていたんですが,そのときに札幌の「ある雑誌」に妙な記事が載りました.
 ある化石ブローカー(マニアとはいえない)についての記事なんですが,それが,私の勤務する博物館になにか密接な関係があるような書き方でした.当時の館長から,あぶない人なのでコンタクトをとらないようにと注意されていた人でした.
 博物館としては,こういう記事は本当に困るので,業務命令でその雑誌社に抗議の電話をかけました.そのときのその雑誌社の編集者の対応が似てるんですね((^^;).

 記事はフリーのライターが書いたもので,うちには責任がない.

 記事を載っけておいて,「責任がない」そうです(^^;.

 JGL編集部では「反論があれば載せる」といってますので,札幌の怪しい雑誌社よりはましなようですが,この事態を想定できなかったんでしょうかね? 確信犯?


 ちなみに,その札幌の雑誌社は「責任がない」の一点張りだったので,「当博物館に不利益が生じた場合は,法的手段も辞さない」と捨て台詞を吐いて電話を切りました.
 意味あるのかないのか知りませんが(こういう人たちは,山ほどこういう案件を抱えているらしいので,一つぐらい増えたってどうってことないらしい).

 でも,ま,こういう態度は出版関係者では当たり前のことようで,某・北海道の大新聞社でも,あるとき,その新聞の「読者の投稿欄」に,「クジラの骨格」の写真が載って,タイトルが「恐竜の骨格」だったので(もちろん,博物館の名前もばっちり載っていました),非常に困りまして,編集部に電話して,事情を話しましたが,このときも同じ態度でしたね.
 このときは抗議ではなく「『クジラの骨格の写真を,恐竜の骨格とされては困る』ので何とかしてほしい」ということだったんですが,「読者の投稿なので,訂正はしない」と断られました.
 みなさん,新聞に載っていることだからといって,全面的には信用しないようにね((^^;).

 それから,学会の記事でも,科学を装って,個人や団体に対する誹謗中傷が載ることがあるということも,知っておいてくださいね.

 

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