2010年7月8日木曜日

ザ・コーヴ

 
 このブログとは,ほとんど関係ない話題ですが,あまりにアホらしいので.

 「ザ・コーヴ」なる映画が,何かと話題になっています.
 あまりに的外れなような気がするので,ひと言.

 この映画は(話題になってるので,それ自体については説明する必要はないかもしれませんが),日本のある町でイルカ漁がたまにおこなわれており,それをもって,日本人(全体)がクジラの絶滅に手を貸していると糾弾しているのだそうです.
 いつも出てくる一部のおかしな人たちが多少抗議したので,いつものように圧力に弱い映画館が上映中止したそうです.

 以前と違い,映画館は弱小産業ですから,「トラブルは困る」と考えるのは当たり前のことかと思います.
 それを,こんどは,「言論の自由を奪うものだ」と,またいつものように,映画館に逆圧力を加える人たちが出てきて,厳重な警備の中,いくつかの映画館が上映を開始したようです.ま,話題になれば,上映したいと考える映画館が出てくるのも当然の話ですね.商売ですから.
 それを,上映を取り消した映画館が悪者で,上映した映画館が正義の味方みたいにいうのは,どうなんでしょう.


 しかし,この流れ自体がおかしいですが,事件のそもそもがおかしい.

 第一に,日本人はクジラなんか食っていない.
 私なんか,貧乏人の典型なので,30年以上もクジラ肉を食べたことがありません.それ以前だって,好きでくってたわけではない.それぐらいしか食うものがなかったからです(子供のころ食べてたものだから,懐かしいという感情はありますけどね).
 現在だと,非常に特殊な立場,美食が趣味のお金持ちであるとか,たまにイルカ漁ができる地域に生活しているとか,そういうごく一部の人たちしか,食べていないはずです.

 我々,普通の日本人がクジラ肉を食べられなくなったのは,欧米人がクジラを絶滅寸前まで追い込んだからです.メルビルの「白鯨」を読めばわかるし,ディズニー・シーの港町は,捕鯨船団の母港をイメージしているはずです.
 ナンタケットだったかな?
 いやがる日本を開国に追い込んだのも,米国の捕鯨のため.

 閑話休題(話を戻すと).
 (現在の)我々貧乏な,普通の日本人は,「クジラを食うな」というアメリカ人やオーストラリア人がつくっている牛肉ぐらいしか食べられない.牛肉は,あまり,好きじゃないから,たまにしかたべないけど.高いし.

 そんな状態の今になって,ごく一部の地域の,まれにイルカの肉が手に入る人たちが食べたからといって,ごく一部のマニアックなお金持ちがクジラの肉を食べたからって,日本人全体を悪者にするのはどうかと思う.
 そもそもが的外れ.
 何か,表面とは違う,特殊な,別な目的があるんじゃあないかと疑いたくなります.

 たとえば,太った白人がステーキやハンバーグを食うシーンと牛が殺されるシーンを交互に延々と繰り返す映画を作ったらどうでしょう.
 表現の自由だからといって,上映させてくれるでしょうか.
 反白人キャンペーンだといって,怒り出すでしょうか.
 さらなる,反日キャンペーンを生み出すだけでしょう.


 も一つ.
 シーシェパードなる団体が,反日活動を繰り広げているそうです.
 「本当の目的は自然保護なのだ」というけど本気なのかなあ,と思う.

 あんな,高級ボートを買うぐらいのお金があったら,もっと地道で有意義な自然保護活動がいくらでもできると思うけど….
 何か,裏が?

 もっとも,日本だって,パンダとトキで,自然保護活動してるってプロパガンダしてるけど…(欧米向け?).
 

1 件のコメント:

ボレアロプーさん さんのコメント...

こんなニュースをマスコミが取り上げるのは,マスコミ関係者は不当に収入が多く,(クジラやクロマグロを食べれる立場にいるので)クジラやクロマグロが食えなくなると,悲しいからに違いない.
そう邪推したくなりますね.