order EUARTHRODIRA (author unknown)
1936: order EUARTHRODIRA: Stensiö, (Berg, 1940, p. 351)
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EUARTHRODIRA = eu-arthro-dira=「真の」+「節のある」+「頸をもつもの《中複》」(=真節頸類)
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eu-は,ギリシャ語の[εὖ]」=「よく(善く,良く),立派に」を《合成前綴》化したもの.
アンモナイトの「ユーパキュディスクス[Eupachydiscus]」の「ユー[Eu-]」ですね.
arthro-は,ギリシャ語の[τό ἄρθρον]」=《中》「関節.肢節」を《合成前綴》化したもので,「節のある」という意味.
diraは,本来はdeireが正しい.
deireは,もともとはギリシャ語で,[ἡ δειρή]=《女》「首,喉」という意味.ラテン語綴り化の過程で[ει (ei)]は(i)に,末尾の[-η (-ē)]は(-a)になる習慣があります.理由は不明ですが,「ICZN, 付録Bによる許容」により使用が許されている(たぶん,アルファベット民族は[a]も[e]も[i]も[o]も[u]も区別がついていないということがあるとおもいます.日本語なら「あ」は「あ」,「え」は「え」なんですけどね).
従って,dira=《女》「首,頸」という意味(「首」と「頸」は,本来意味が違うのですが,現代日本語では違いが重視されていません).
《合成後綴》化の過程を想定しました.
dira=《女》「首,頸」の語根はdir-ですので,これを形容詞化します.
-dirus = -dir-us=「首の」+《形容詞化語尾》=「首の」
形容詞は《三性変化》しますので…,
《合成後綴》《形容詞》-dirus, -dira, -dirum =「首の」
形容詞は《複数》をサポートしますので…,
《合成後綴》《形容詞》《複》-diri, -dirae, -dira =「首の」
これらが,おのおの《名詞化》して=「~首:首をもつもの」の意味になります.-diraはこれらのうちの《中性》《複数》形.
従って,上記EUARTHRODIRAの構造はeu-arthro-dira=「真の」+「節のある」+「頸をもつもの《中複》」となり,「真節頸類」と訳せることになります.
(2011.09.07.:修正)
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