1857: order CHIMAERAE: Agassiz, (Berg, 1940, p. 347).
1923: order CHIMAEROIDEI: Jordan, (Berg, 1940, p. 349)
1953: order CHIMAERIFORMES Obruchev,
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上記,分類群名称は,genus Chimaera から派生したものです.
Chimaeraは,ギリシャ語の[ἡ Χίμαιρα]=《女》「キマイラ」がラテン語綴化したもの.
ラテン語綴化のために,本来はChimairaですが,Chimaeraになっています(二重母音[-αι](-ai)は,ラテン語化して[-ae]になる(ICZN:付録B))
これは,そのまま属名として…,
genus Chimaera =「キマエラ」(=ギンザメ属)
《科》をあらわす《合成後綴》-idaeが合成されて,
CHIMAERIDAE = chimaer-idae=「Chimaeraの」+《科》
《目》をあらわす《合成後綴》-iformesが合成されて,
CHIMAERIFORMES = chimaer-iformes=「Chimaeraの」+《目》
などが,造られています.
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一方,現在は使われていない「目名」として,
Chimaeraの複数形をそのまま使ったCHIMAERAE(=「Chimaeraども」)や,
「~類似の形からなる」を意味する《合成後綴》-oideusの《男性複数》形-oideiを使った,
CHIMAEROIDEI = chimaer-oidei =「Chimaeraの」+「~類似の形からなる《男複》」
などがあります(これは,亜目名として,現在も使われることがあるようです).
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【蛇足】
Chimaeraの語根に《形容詞》形語尾-usが合成された
chimaer-us = chimaerusは,形容詞なので「種名」として用いられています.意味は「寓話のような.法外の,信じ難い」となっていますが,どこからその意味が出てきたのかは不明.
(2011.09.03.:修正)
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