2010年8月28日土曜日

海洋史観

 
 「文明の海洋史観」という本で,歴史の見方を変えなければならないという強迫観念みたいなものができてしまって,あちこち探し回ってました.
 でも,また,だまされてたみたいです((^^;).

 なにかというと,簡単なことでした.
 以前,「蝦夷の古代史」のところで,ちょっと触れてますけど,朝鮮半島の影響下にある“西日本”をネグレクトしてしまえば,それこそ,縄文時代(もしかしたら,旧石器時代から?)からこの方,海域を舞台としたダイナミックな「人と物」の移動があったことが見えてくるわけです(逆に,この西日本の“大和”政権の勢力圏が,どんどん拡大して,固定していくのが,公的な“日本の歴史”ですけど).

 “日本の歴史”の中では,縄文時代なんか,素朴な小集団が手近にあるもを採集して,その日暮らしの生活をしていたなんてイメージで教えられてきましたね.だけど,かれらは移動するのが常態なので,少人数の集団でしかありえないし,だから国家なんかつくってるヒマもない.かれらの文化が原始的なのではなくて,それがかれらの文化なわけです.
 “日本の歴史”を見直していたんでは,「日本の歴史」はわからないというパラドクス.

 さて,以前に読んだ本ですけど,また読みなおすことにしました.

中橋孝博「日本人の起源」
池橋 宏「稲作渡来民=「日本人」成立の謎に迫る」
海保嶺夫「エゾの歴史=北の人びとと「日本」」
瀬川拓郎「アイヌの歴史=海と宝のノマド」
後藤 明「海を渡ったモンゴロイド=太平洋と日本への道=」
後藤 明「海から見た日本人=海人で読む日本の歴史」
 などなど.

 それにしても,読んだはずの本が,新鮮だこと((^^;)
 & 読むスピードが遅くなってること…((^^;).

   
   
 

0 件のコメント: