2010年10月15日金曜日

キノコ pt. ii

 
 キノコといえば,博物館時代におもしろい先生にであいました.
 地元の高校の先生として赴任していらした方です.

 出会いはといえば,そこの不良高校生が,我が家のテント式の車庫に入り込み,たばこを吸ってあちこちに穴を開けたので学校に注意をうながしたら,あやまりにやってきたのがその先生だったのです.
 地元の子どもたちの名誉のためにいっておけば,その不良高校生は地元の子供たちではありません.学生数の減少した地域は廃校にするという道の方針があり,そのための対策として,他地域では受け入れられない高校生を入学させたためです.
 そして,その高校生のための通学バスの待合場所が,なぜか我が家の前だったということです.

 話を戻します.

 その先生は植物の専門家で,とくにキノコが好きだったらしい.

 その先生によれば,毒キノコというものはほとんどなく,ほとんどのキノコは食べられるのだといいます.ただし,食べてもうまくないキノコが多いのも事実だそうです.

 毒キノコかどうか知りたければ,食べてみるのが一番だといいます.
 口に含むと,毒キノコは「苦い」か「しびれる」のだそうです.そしたら,吐き出せばよいということです.飲み込んではいけません.
 口に含んだだけで即死,なんてキノコは日本ではまだ発見されていず(世界ではどうか知りませんが),吐き出してうがいをしておけば大丈夫といいます.

 それよりも,名も知られていないキノコで意外な効果のあるものが間々あり,それを体験するのがおもしろいといいます.
(すごいな.このひとは研究者でしょ.高校の先生にしておくのはもったいない.)

 いわゆる麻薬はもちろん,その辺に生えているタイマやケシ*は法律で栽培を禁止されてますし,野生のものをもってるだけでもやばいことになりますが,キノコはほとんど研究されてないので,明確に禁止もされていないとか(その当時の話で,現在はどうなっているか知りません).
 そういうのを体験してみるのがおもしろいのだとか.学者だなあ.わたしにはまったくマネができません.

 キノコといえば,山歩きの最中にしばしば見かけましたが,とる気がしないし,もちろん食べる気もしないですね.自分でとったものは.
 キノコはすごく奥が深いのですね.ある地域で食用にされるものが,別な地域では毒キノコだとされて食されることはない,などということもあるそうです.
 唯一自分でとって食べたのは「マツタケ」だけです.
 え?,あるんですよ.某地域には.
 本州でいうマツタケとは少し種類が違うそうですが….

---
*タイマやケシ:タイマはともかく,ケシはその辺には生えてないだろとお思いのあなた.ありますよ.何年か前に見かけて,保健所に連絡したことがあります.保健所もお役所なのか,なにかまったく反応がなく,信頼できなかった(「対処する」といわない.なぜだろ?HPでは「見つけたら連絡を」とか書いてあるのにね)ので,警察に再連絡したら,すぐに跳んできました.図鑑を見せて説明したらすぐに対処してくれました.
 

0 件のコメント: