1709(宝永六)年には,「石炭」という用語が使われています.
原著は貝原益軒「大和本草」.
しかし,この用語の「よみ」は「
もえいし」となっており,「せきたん」ではありません.
このとき,すでに「すくも(泥炭)」とは異なるものと認識されていて,また,漢方医が用いる「乾漆」とも異なるものだと明記されています.
「大和本草」は「本草綱目」をネタ本とし,日本版として作成されたものです.しかし,現在「本草綱目」は見ることができないので,比較検討はできません.「本草綱目」に「石炭」という「見出し」が有るとは思えないのですが,貝原益軒の造語なのでしょうかね.
また,「日本にも處々に多くあり」と有りますが,日本における「石炭」の産地などは明記されていません.
なお,「大和本草」は
中村学園図書館のHPで閲覧可能です.
0 件のコメント:
コメントを投稿