1847年に出版された「本草綱目啓蒙」には,「石炭」という見出しがありますが,よみは「
カラスイシ」に戻っています.
著者は小野蘭山.
但し,私が見たのは「重丁版」(東洋文庫531)のみ.
別にローカル名として,イハキ(長州),タキイシ,モヘイシ,イシズミ(筑前),イハシバ(筑前),馬石(伊州),ウニ(同上),ウジ(江州),アブライシ(播州)などがあげられています.
また,文献から見つけたものなのでしょう.以下の名前も掲載されています.
〔一名〕水和炭(明一統志) 石煤(本草彙言) 楂(燕間録) 礁(物理小識) 臭煤(物理小識)
「石煤」は「地学の語源をさぐる」(歌代ほか,1978;東京書籍)に載っていたものと同じですね.
「本草彙言」は1624~1645年ころ成立したとされていますが,詳細は不明です.これを信じるならば,もっとも古い“石炭”の名は「石煤」ということになります.
う~~ん.矛盾だらけだ.またあとで整理しようっと(^^;
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