「氷に刻まれた地球11万年の記憶」(R. B. アレイ著,ソニーマガジンズ)
原題:The Two-Miles Time Machine
意外と難なく読めました.
細かいことは気にせずに読むのがコツのようです.
迂闊でしたが,本の帯に「異常気象=それが地球本来の姿である」とあり,その実態を読もうとしてたのですが,何のことはない,いつも見ている酸素同位体による第四紀気候変動の図のことでした.
それから,ここ一万年ぐらいは非常に気候が安定しているという判断なのですね.それ以前はたしかに気候変動が激しく常に上下しているようにみえる.
このことから,人類が定住して農耕を始めたのは,人類の知能が高くなったからではなく,気候が安定したので,農耕が可能になっただけだという判断です.
なにかのきっかけで,この極端に安定した気候が崩れると(というよりは,これまでは気候は変動しているのが当たり前で,そのために人類は地球を彷徨していたという訳です)カタストロフが起きかねないという訳です.
なかなか,面白いですが,なぜそういう変動が数年の単位で起きるのか,結局,よくわかりませんでした.
ボーリングコアの解析では,そんな精度はないと思うんですが….
0 件のコメント:
コメントを投稿