2008年8月25日月曜日

パーラートーエー(旭川)の広告


 以前からこの広告のファンでした.
 いつも,この広告の下にこのシリーズがあります.

 私は,パチンコどころか,まるでギャンブルはしませんが,毎週この広告を楽しみにしています.これは,幕末から明治始めにかけての「日本」のことを紹介しているシリーズですね.ほかにも「零戦シリーズ」とかあり,こちらも面白いです.
 ちまたにも,こんな歴史マニアがいるんだと感心させられます.

 今週は,米人宣教師が自分たちを取り締まる役割の役人の意外な感情について述べています.そういえば,最近読んだみなもと太郎の「風雲児たち・幕末編(13)」に,ハリスが感じた日本人(役人)の同様な感情がとらえられていました.

 過去の記事もみたくって,パーラートーエーのHPを探してみましたが,残念ながらありませんでした.もったいない.ぜひ,残してほしいですね.本になったら絶対に買います((^^;).(出版のときには,引用文献:ネタ本をぜひとも明示してほしいですね)

2008年8月15日金曜日

恐龍と“文学”

ちょっと,別なことで忙しくて,サボってました.
また,本棚の整理シリーズです(^^;.

 佐貫亦男(1994)「恐竜たちと遊ぶ1時間」(朝日新聞社)

 佐貫亦男さん(1908-1997)といえば,航空技術者として有名ですが,非常にわかり易い科学解説をおこなうのでも有名です.私も子供の頃から何冊か読んだ記憶があります.
 さて,この本は,単行本時代には「進化の設計」として発行されたものです.地質時代時々の生命を取り上げ,その形態や生き様についてのエッセイをオムニバスに並べたもの.したがって,「恐龍たち…」という題は不適切.
 「よくまあいろんな話を集めたなあ」と感心しますが,材料が材料だけに,詳しく書けば書くほど,その寿命が短くなるのが悲しい.科学的な事実というのは「結論」ではなくて,真実への「通過点」なので,ある程度仕方がないんですが….
 大人向けの“怪獣図鑑”というところでしょうか.
 面白いんですが,こういう本を読める大人はどんどん減っているのだろうと….
↓こちらが元の本.


 東雅夫(1998)「恐竜文学大全」(河出書房新社)

 地質学に関係した文学・音楽・アートなどを探っていたときに見つけた一冊.肝心な「地質学」関連の方はなかなか目処が立ちませんが,恐竜に関する文学がこんなにあったんだと,目を開かせてくれた本.
 星新一,豊田有恒,荒俣宏,中谷宇吉郎,宮沢賢治,筒井康隆など,昔よく読んだ作家の名前が出てきました.実はあまり読んでいなかったのね,と,反省.
 ちなみに,豊田有恒「過去の翳」には,(エゾ)ミカサリュウが出てきますが,ティランノサウルス科の「恐龍」となっています.

 巽 孝之(1997)「恐竜のアメリカ」(筑摩書房)

 著者は,博覧強記というのだろうか.題材はロックミュージックから始まり,文学を経て映画にまで至る.どれも,聞いたり,読んだり,観たりしていなければ,話題にはついていけそうもない.もちろん,聞いたり,読んだり,観たりしたことがあるものについては,なるほどそうであったかと,再認識できます.
 末尾の文献リストは結構便利です((^^:).