2007年8月25日土曜日

山崎有信の著書


 昨日,市街中心部に所用があったので,自転車でいってきました.
 帰り道,以前話題にした古書店が開いていたので,寄り道しました.松浦武四郎の本がいくつかあり,食指が動きましたが,所持金が少なかったのであきらめました.
 代わりにといってはなんですが,山崎有信の著書が2冊あったので買ってきました.
 一冊にはなんと著者の送呈印が押してあったので,つい(^^;

 それは「本田親美翁傳」というのもので,旭川由来の人物の追悼記のようなものです.挿入されている写真を見ているうちに,そういえば市内中心部の常磐公園に件の石碑があったことを思いだしました.
 そのうちにいってこよう.

 もう一冊は,「旭川十傑」という本で,チョット現在の感覚では理解できないのですが,北海タイムス(当時の新聞社)主催でおこなわれた,旭川在住の名士の人気投票みたいなものです.
 上位十名は「十傑」ということで,経歴とその抱負がのせてあり,その他十六名は「旭川名士」ということで,談話や論説が載っています.非常に興味深いことがたくさん書いてありますが,まだ読みこなしていないので,内容は後日.

 さて,山崎有信氏もこの旭川十傑に名を連ねており,しかもこの本の著者という妙な立場にありますが,第一章に「著者の経歴」として,92頁にわたり,自叙伝が書いてあります.まさに「苦学力行」という言葉がピッタリな人ですが,当時平民から成り上がるには当たり前のルートだったのかも知れません.
 さて,この自叙伝ですが,山崎氏が大正五年に弁護士試験に合格した時に,謝恩会を催し,その時の“演説”を速記したものを「判検事試験及第術」という本にして,それを流用したものだそうです.これはこれで面白いのですが,“演説”ということもあり,事件の正確な年月日など抜けている所も多いので,紹介するにはまだ時間が必要なようです.
 また,この本の発行が大正十二年ということで,その時には著者がまだ活躍中なので,それ以降のことについてもわかりません.

 でも,思っていればいつかは叶う様な気がしてきました.

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