蝦夷地質学(後編)のワンピース
ぼちぼちと,蝦夷地質学(後編)の資料を集めています.
先日,橋本誠二教授のエッセイ集を入手しました.没後,登山仲間が残されていた原稿を整理したものだといいます.
私は橋本誠二教授とは,ほとんど面識がないので,どういう人だったのかは,まったく知りません.当時の大学院生の評価は,どうもあまり芳しいものではなかったような気がします.わかっているのは,いくつか日高山脈関係の論文に名前があるのと,北大教養部の教授をしていたことぐらいです.
舟橋三男先生との共著論文があるので,それを手配した所です(私には,岩石の論文は,ほとんどチンプンカンプンなのですが…(^^;).
橋本誠二(2002)「あの頃の山登り=北海道の山と人=」(茗溪堂)
ザッと目を通してみましたが,登山に関することばかりでした.たまに本業の「地質学」に関することが挟まっているという感じでしょうか.本人も,登山がしたいばかりに北大に入って,登山がしたいばかりに地質学を始めたというようなことを書いています.
実は,湊正雄先生が若い頃に巻き込まれたという,「上ホロカメツトク山」での雪崩事件について,何か書いてないかというのが,入手の当初のきっかけでした.こちらは,数行書いてありましたが,参考になるようなものではありませんでした(別途,資料が身近な所にあることがわかったので,これから調べに行く予定).
それでも,いくつか気になる記述があるので,読み込んでみようと思います.
橋本誠二
1918(大正7)年1月19日〜1995(平成7)年6月5日
札幌に生まれる.札幌第一中学校に入学,登山を始める.
1936(昭和11)年04月;北海道帝国大学予科入学.山岳部入部.
1941(昭和16)年12月;同大学理学部地質学鉱物学科卒業.日本山岳会入会.
1947(昭和22)年02月;同大学,予科教授.
1955(昭和30)年;日本山岳会,第三次マナスル登山隊,先遣隊
1957(昭和32)年 04月;北海道大学理学部教授
1960(昭和35)年;アラスカ,メンデンホール氷河調査隊
1974(昭和49)年;秩父宮記念学術賞受賞(ヒマラヤ山地の地質研究)
1981(昭和56)年04月;北海道大学名誉教授
1984(昭和59)年06月〜1990(平成2)年5月;日本山岳会北海道支部長
1991(平成3)年05月;勲二等瑞宝章授章
1992(平成4)年;日本山岳会名誉会員
1995(平成7)年06月05日:逝去
「あの頃の山登り」奥付より
2 件のコメント:
地
ォーゲルサークルを立ち上げ橋本先生には顧問になっていただきました。懐かしい思い出です。橋本先生のお名前で検索いたしましたら、橋本先生のお名前がでてびっくりしました。
あまりのうれしさに、コメントしました!
それは良かったです.
日本国は,基礎科学自体に冷たい国ですが,それを支えてる科学者にも冷たい国です.
おわかりのように,このブログは地質学にかかわったさまざまな人びとを記録することを目的としています.
ご協力を感謝します.
コメントを投稿