2011年8月5日金曜日

ギリシャ語・ラテン語のお勉強

 
近ごろ,ブログの更新がなかなか進まないのは,「学名語源辞典」をrev. upしてる最中だからです.
“落とし穴”を発見したので,データを補強する必要が生じたからです.


学名の語源はラテン語をかじったぐらいでは処理できないことがハッキリしています.理由は,学名のほとんどはギリシャ語が語源だからです.

英語で「ちんぷんかんぷん」のことを「それはギリシャ語だ[It’s Greek]とか[That is all Greek to me.]」というんだそうです.
(だから,じゃあないですけど)ギリシャ語に深入りはしたくなかったんですが,「学名」というものについて「平易にしゃべれるようにしよう」とすると,ギリシャ語とラテン語の関係を明確にして,日本語につなげるというシステムを作らないと,無理くさいのです(現在は,ギリシャ語とラテン語の間がつながっていない&間に英語をはさんでいるので語彙が散漫化している).

これが,けっこう大変.

取っ掛かりが,まず,ない.
ラテン語辞典が無い.羅和辞典は,まともなものがないというのが印象.もちろん,聖書やラテン文学などを読むだけなら,充分とはいえないまでも使えるんだろうと思います(興味がないので知らない).
自然科学系は,ほとんどorまったくダメ.

しょうがないので,Latin-English Dic.をいくつか買い込みましたが,どれもダメ.語源のギリシャ語まで踏み込んでくれているものがあれば,助かるのですが,そんなものはない.

しょうがないので,Greek-Dic.をいくつか買い込んで,照らし合わさなければなりません.ここでも困ったことに,Greek-Dic.は,現代ギリシャ語と古典ギリシャ語では言葉が違うので,辞書も別になっている.
科学用語として,ラテン語に使われるようになったギリシャ語は,古典ギリシャ語も,現代ギリシャ語も両方とも含んでいる.だから,まずLatin-English Dic.を引いて,ラテン語化していないことを確かめて,Crassical Greekを確認して,(Modern) Greekを確認しなくちゃあならない.
(愚痴をこぼせば,(^^;)どの辞典も初学者のことを考慮していないので,かならず(?)にぶち当たる.(どんなことで苦労しているのかは,恥ずかしいのでいえない(^^;;基本的には省略が多すぎることなんですが…)

わからなくなったら,文法書にチャレンジするんですけど,こちらがまたわからない((^^;).
世にある「ラ語文法書」あるいは「ギ語文法書」(あるいは「~語四週間」なんて本は)というのは,大学で教科書として使うことを前提としているものがほとんどで,指導者がそばにいなければ,読みつづけることができないものです.
ま,独学では敷居が高すぎるのですね(だいたいが,学名の解析に必要な,名詞の変化については,ほとんど出ていない).


子どものころ,最初は英語という教科が好きだったんですが,「英文法」という授業が始まったとたんに「キライ」になったのを想い出します.
「~法」というからにはルールがあるんだろう,と勘違いしたわけです.実際には(ご存じの通り)「例外」のほうが多いわけで,それを憶えることが「英文法」という教科なわけです.

当時すでに,「理科系能」になっていたわたしの頭では,理解できるものではありませんでした.だって,(たとえば)水素原子は,イオン化したらH+になるのが当たり前で,実際には,3割方がH-になるとか,のこり3割方がH++になるとかだったら,「理科」なんか好きにならない.「自然界にはルールがある」から面白かったのです.

語学は,例外が当たり前.
しかも,「わからないものにはわからない(=憶えるしかない)」という妙な壁がある.
ここを突き破るのは大変です.

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