2011年10月25日火曜日

スコティッシュ・カレー

先日,娘が通学する高校のPTA国際交流委員会がおこなうイベントに参加してきました.
一応,名目だけですが,国際交流委員の代表を務めているもんで((^^;).

イベントといっても,外人講師を招いて,ご当地のお話を聞いたり,ご当地の料理などを作ったり,ゲームをしたりなどが主な内容です.

当日の講師は,スコットランド人なんですが,事前に連絡があって,「カレーを作る」といいます.
スコティッシュ・カレーなんてあるのかな? などと思いながらも,前々日の「買い出し」から手伝うことに.

スコティッシュ・カレーの由来は…,講演会で理解できました.
講師の女性は,イギリスはバーミンガムの出身なんですが,バーミンガムは英国二番目の大都市で,産業革命発祥の地でもあります.
そこで,第二次大戦後の復興期に,たくさんのエスニックが労働力として入りこみ,現在では,(なんと!)全人口の1/3が,インド人を中心とするエスニックが占めているそうです.ほかにも,カリビアン,アフリカン,チャイニーズ,東南アジア人などがいるそうですが,インド人が一番多い.
大量の移民は,かれらの生まれ故郷の,(それこそ)「エスニック料理」を持ち込み,かれらのための「レストラン」を作ります.

講師の女性が生まれたころは,エスニック料理レストランは,街に普通にあり,それらは,スコットランド人家庭にも,家庭料理として,普通に入りこんでいました.もちろん,スコットランド人の舌にあうように,味は調えられていたようですが.

というわけで,スコットランド人の若者にとっては,ある意味,本格的なエスニック料理は「おふくろの味」でもあるというわけです.

な~~るふぉど.聴いて見なきゃ判らんわけだ.
これぞ,国際交流!


面白かったことがもう一つ.
講師の人が,英語で書かれたままの「レシピ」をもってきたのですが,それで,食材を調達することに….
参加した,お母さん方は,英語が得意な人もいることはいましたけど,大部分は「そりゃあ,外国語!」という方たち.
で,強引に「日本語」を繰り返したり,「和製英語」や「カタカナ語」を駆使(?(^^;)して…,それでもなんとか,問題をクリアーしていきました.

個人的なことですが,わたしは江戸時代末期から明治の初めにかけて,北海道に入りこんできた近代地質学の流入に興味があります.日本で最初に,近代地質学が輸入されたのは,ここ北海道なわけですが,外人講師とのやりとりは,当時もこんな感じだったんかなと,ふと,思いました.

完全な英会話能力なんて必要ないですね.「意志あるところ通ず」です.
う~~ん.これぞ国際交流!!
 

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