2012年1月31日火曜日

通学時…

通学時
 児童を蹴散らす
  車に児童

宮武軟骨


交差点を渡ろうとしている児童が,車の途切れるのを待っているとき,クラクションを鳴らして子どもたちを蹴散らして行く車がある.そこは,除雪の状態によっては,区別がつきにくいかもしれないが,見慣れている人間にとっては,明らかに「歩道の一部」だ.
歩道で,彼らは待っているのである.
よく見ると,その車には,蹴散らされた児童と同じくらいの年頃の子どもが乗っている.いわゆる自家用車通学だ.だから,運転しているのは,同年代の子どもを持つ「親」.
とくに,母親の場合が多い.

悲しいことだが,「あれが自分の子どもだったら」とは考えないらしい.
地域住民,PTA,学校,役場(教育委員会および除雪を担当している部局),四者がキチンと状況を把握して,共通の理解の上で「児童を守る」システムを作りあげて行かないと,いずれ,もっと悲しい事態が起きる可能性は否定できまい.
悲しいことだが.

近所に大型店舗(いわゆる「巨艦」といわれるヤツ)ができてから,バス通りの交通量が増え,通学路である裏道に入りこんでくる車が極端に増えた.
昔は,確かスクールゾーンとかいうのがあって,通学時間帯には通行制限されていたと記憶するが,いまはそんなことはないようだ.普段でも30km/h制限の道を,雪煙を立てて,まるでラリー中のように,たくさんの車が走って行く.絶対,30km/h以下じゃあないな.
交差点の角に雪を積み上げたまま放置する,いまの除雪法では,交差点を渡ろうとする子どもたちは,ある意味,表通りの交差点を渡るより必死である.すべての子どもを持つ親は,一度,自分の子どもがどのような道を通学しているか,経験してみるといい.
スクールゾーンを復活させようという気になるだろうから.
 

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