order ARTHRODIRA Woodward, 1891
1909: order 2. † ARTHRODIRA: Goodrich, (Berg, 1940, p. 348)
1923: class 4. ARTHRODIRA: Jordan, (Berg, 1940, p. 349)1930: order ARTHRODIRA: Goodrich, (Berg, 1940, p. 351)
1932: subclass 3. † ARTHRODIRA: Woodward, (Berg, 1940, p. 350)
1936: group B. † ARTHRODIRA: Stensiö, (Berg, 1940, p. 351)
---
ARTHRODIRA = arthro-dira=「節のある」+「頸」=「節頸(類)」
---
arthro-は,ギリシャ語の[τό ἄρθρον]」=《中》「関節.肢節」が,ラテン語の《合成前綴》化したものです.
-diraは,本来は-deireが正しい.
deireは,もともとはギリシャ語で,[ἡ δειρή]=《女》「首,喉」という意味.ラテン語綴り化の過程で[ει (ei)]は(i)に,末尾の[-η (-ē)]は(-a)になる習慣がある.理由は不明ですが「ICZN, 付録Bによる許容」により使用が許されています.従って,dira=《女》「首,頸」という意味(「首」と「頸」は,本来意味が違うのですが,現代日本語では違いが重視されていません:その昔,ある古生物学者が「長頸竜」という呼び方があるのに,「首長竜」という俗称を流行らせた輩がいると憤慨してました.さらにカタカナで「クビナガリュウ」表示するのは,なにをかいわんや,ですね).
--
-diraは,以下のように解析されます.ギリシャ語の[ἡ δειρή]=《女》「首,喉」のラテン語化形容詞を造るために,ラテン語の《合成前綴》化したdir-に《形容詞》化語尾の-usを合成すると,
-dir-us = -dirus=「首の」+《形容詞》
《形容詞》は《三性変化》もしくは《三性活用》しますので,
《合成後綴》《形容詞》-dirus, -dira, -dirum =「首の」
に,なります.《形容詞》は《複数》をサポートしますので,
《合成後綴》《形容詞》-diri, -dirae, -dira =《複》「首の」
と,なります.
これらは,《名詞》化して,=「~首のもの」という意味を持ちます.
--
従って,上記ARTHRODIRAの構造はarthro-dira=「節のある」+「~首のものども《中複》」となり,「節頸類」と訳せることになります.しかし,これはわかりづらいので,いっそのこと,「~類」という意味の語尾をつけた方がよいと思う.
つまり,ARTHRODIR-I-MORPHAとかARTHRODIR-IFORMESとか….
(2011.08.27:修正)
++++
subclass TELEOSTOMI (author unknown)
1909: subclass TELEOSTOMI: Goodrich, (Berg, 1940, p. 348)1923: class 6. TELEOSTOMI: Berg, (Berg, 1940, p. 349)
1930: subclass TELEOSTOMI: Goodrich, (Berg, 1940, p. 351)
---
TELEOSTOMI = teleo-stomi=「真の」+「~の口をしたもの《男複》」=「真口類(完口類)」
ギリシャ語で「終わりに達した.完全な,真の」を意味する言葉が[τέλεος](テレオス).これをラテン語の語根としてtele-, teleo- (テレ・,テレオ・)=「完全な,全くの」の意味で使用します.
tele-は「遠い」という意味だと誤解されがちですが,そちらはギリシャ語の[τῆλε](テーレー)が語根化したtel-, tele- (tēl-, tēle-)のほうです.こちらは発音は「テール・,テーレ・」になりますので,望遠鏡は「テーレ・スコープ」,電話は「テーレ・プォーン」が正確です(英語じゃあないですよ).
-stomiは,ギリシャ語で [τό στόμα]=《中》「口;舌,言語;顔;出口;裂け目;先端;前」が,ラテン語の《合成後綴》化した-stomusの変異形.《男性複数》形で,意味は「~の口をしたもの」.
合わせて,「真の口をしたものども」という意味で,日本語では「真口類」もしくは「完口類」と訳されています.
(2011.09.23.:修正)
この頁を狙った,スパムが酷いので,日時を変更してみます.移動しました.
(2014.07.15)
0 件のコメント:
コメントを投稿