suborder GASTEROSTEIFORMES (author unknown)
1909: suborder 7. GASTEROSTEIFORMES: Goodrich, (Berg, 1940, p. 348)
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GASTEROSTEIFORMES = gasteroste-iformes=「Gasterosteusの」+「~の形をしたもの《男女複》」=「イトヨ形類」(=「トゲウオ目」?)
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Gasterosteus = gaster-osteus =「腹部の」+「~骨の様に硬いもの」=「腹骨属」(=「イトヨ属」)
gaster-は,ギリシャ語の[ἡ γαστήρ]=「腹.胃」が,ラテン語の《合成前綴》化したもの.
-osteusは,ギリシャ語の[τό ὀστέον]=《中》「骨」が,ラテン語の《合成後綴》化したものの変異形.
本来は,ラテン語化するとosteonであるから,《中性形》osteumになるはずですが,この場合は,《形容詞形》-osteus = -oste-us=「骨の」+《形容詞》が採用されたうえで,名詞化しているようです. その意味は,「~骨;骨のように硬いもの《男単》」
あわせると「腹部が骨のように硬いもの」=「イトヨ属」となります.
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Gasterosteusの語根はGasteroste-であり,これに分類名をあらわす語尾がついて,いくつかの分類群名となります.
《合成語》《属名》Gasterosteus = gaster-osteus=「腹部の」+「~骨の様に硬いもの」=「イトヨ属」
《合成語》《科名》GASTEROSTEIDAE = gasteroste-idae=「Gasterosteusの」+《科》=「トゲウオ科」(注:属名が「イトヨ属」ならば,科名は「イトヨ科」になるべき)
《合成語》《目名》GASTEROSTEIFORMES = gasteroste-iformes=「Gasterosteusの」+「~の形をしたもの」=「トゲウオ目」(同上)
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注:Gasterosteusは「トゲウオ属」とは訳されていないので,GASTEROSTEIFORMESを「トゲウオ目」とするのはおかしいですね.
日本名「トゲウオ」は,これが示す属・種は存在しません.つまり,“トゲウオ科”もしくは“トゲウオ目”を示す一般名詞らしいのです.なんで,こんな,混乱を起こすような命名をするのか理解に苦しみますね.
たとえば,以下のようにGasterosteusを「イトヨ属」ではなく,「トゲウオ属」とするだけで,混乱は解消されるのですけどね~~~.
order GASTEROSTEIFORMES (author unknown)=「トゲウオ目」
family GASTEROSTEIDAE (author unknown)=「トゲウオ科」
genus Gasterosteus Linnaeus, 1758「トゲウオ属」
Gasterosteus aculeatus Linnaeus,1758「イトヨ」
Gasterosteus microcephalus Girard,1854「ハリヨ」
genus Pungitius 「トミヨ属」
(2011.09.07.:修正)
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