class CHONDRICHTHYES Huxley, 1880
1909: subgrade 1. CHONDRICHTHYES: Goodrich, (Berg, 1940, p. 348)
1923: A. CHONDRICHTHYES: Berg, (Berg, 1940, p. 349)
1930: subgrade CHONDRICHTHYES: Goodrich, (Berg, 1940, p. 351)
1933: class CHONDRICHTHYES: Romer, (Berg, 1940, p. 352)
1937: Class CHONDRICHTHYES: Watson, (Berg, 1942, p. 353.)
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CHONDRICHTHYES = chondr-ichthyes=「軟骨(質)の」+「魚《男複》」=「軟骨魚(類)」
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chondr-は,ギリシャ語の[ὁ χόνδρος]」=《男》「小片.穀粒.(麦)ねり粉.軟骨」が,ラテン語の《合成前綴》化したものです.
ichthyesは,ギリシャ語の[οἰ ἰχθύες]」=《男複》「魚」が,ラテン語綴り化したもの.
[ἰχθύες]は,ラテン語綴化すると,本来は,(ikhthues)ですが,ラテン語変換時に[k]→[c], [u]→[y]一般的になるようです(じつは,一般的なのか,ルールとしてあるのか,一部の(言語学者)の説なのか,よくわからないところがありますけど).
あわせて,「軟骨(質)の」+「魚《複》」なので「軟骨魚(類)」と訳すことができます.
なお,ほかの例でいくと,ギリシャ語の変化形をラテン語化するのではなく,ギリシャ語の原形を《合成前綴》化もしくは《合成後綴》化してから,ラテン語化するのがほとんどなので,この場合は特殊な例といえるかもしれません.
強引にやってみると,
[οἰ ἰχθύες]>《合成前綴》化>ichthy-
ichthy->《形容詞》化>ichthy-us
《合成後綴》《形容詞》化:-ichthyus, -ichthya, -ichthyum=「~魚の」
さらに《複数》化:-ichthyi, -ichthyae, -ichthya=「同上《複数》」
しかし,こういう例は(そんなに経験はないですが(^^;)見たことがありません.
なぜ,[ὁ ἰχθύς]」=《男》「魚」だけが,ギリシャ語の変異形からラテン語化されるのか不思議です.
ま,もっと,例を集めれば,なにかわかるかもしれませんけどね.
(2011.08.22:修正)
(2011.08.28:修正)
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