1909: order 2. † CEPHALASPIDOMORPHI: Goodrich, (Berg, 1940, p. 348)
1927: subclass B. CEPHALASPIDOMORPHI: Stensiö, (Berg, 1940, p. 351)
1930: order CEPHALASPIDOMORPHI: Goodrich, (Berg, 1940, p. 351)
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CEPHALASPIDOMORPHI = cephalaspido-morphi=「Cephalaspis の」+「~様《男複》」=「ケプァラスピス様類」
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cephalaspido-は,Cephalaspisの語根.
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Cephalaspis = cephal-aspis=「頭の」+「丸い楯」
cephal-は,ギリシャ語の[ἡ κεφαλή](ケプァレー)=《女》「頭.頭蓋」が,ラテン語の《合成前綴》化したもの.
-aspisは,ギリシャ語の[ἡ ἀσπίς](アスピス)=《女》「丸い楯,楯;重装歩兵;エジプトコブラ」がラテン語綴り化したもの.
あわせて,Cephalaspis は cephal-aspisという構造で,「頭の」+「丸い楯」という意味を持ち,和訳すれば,「頭の丸い楯」>「頭盾属」と訳せます.「頭甲類」と訳されている場合がありますね.
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Cephalaspisの語根:cephalaspido-には,さまざまな《合成後綴》が合成され,各種分類群名をあらわします.
《亜科》をあらわす -inaeが合成されて,
CEPHALASPINAE = cephalasp-inae =「Cephalaspisの」+《亜科》=「頭甲類」
《科》をあらわす-idaeが合成されて,
CEPHALASPIDAE = cephalasp-idae =「Cephalaspisの」+《科》=「頭甲類」
「父祖からの一族・種族の名」をあらわす-idesが合成されて,
CEPHALASPIDES = cephalasp-ides =「Cephalaspisの」+「一族」
これは,かつては《科》をあらわす用語として使われたこともあるようです.
《類似;動作の状態,性質》をあらわす《合成後綴》-idusの《中性複数形》-idaが合成されて,
CEPHALASPIDA = cephalasp-ida=「Cephalaspisの」+「類似のもの《中複》」
これは,かつては,《目》をあらわす用語として提案されたことがあるようです.
現在は,《綱》の名称を形成するための《合成後綴》として用いられていますが,もともとは,「~様の」という意味を表す《中性複数》形の-morphaが合成されて,
CEPHALASPIDOMORPHA = cephalaspido-morpha=「Cephalaspisの」+「~様のものども《中複》」
これは,《目》を示す言葉として提案されたことがあるようです.
同じく,《男性複数》形の-morphiが合成されて,
CEPHALASPIDOMORPHI = cephalaspido-morphi=「Cephalaspisの」+「~様《男複》」
こちらは,現在も《目名》をあらわす用語として,用いられているようです.
しかし,記載者名が知られていないというのは…,いったい何なんだろう…!?
(2011.09.02.:修正)
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