2011年6月10日金曜日

CYCLOSTOMATA

Classis CYCLOSTOMATA Duméril, 1806

1857: order CYCLOSTOMI: Agassiz, (Berg, 1940, p. 347).
1909: branch I and class CYCLOSTOMATA: Goodrich, (Berg, 1940, p. 348)
1930: class CYCLOSTOMATA: Goodrich, (Berg, 1940, p. 351)
1932: subclass 2. CYCLOSTOMI: Woodward, (Berg, 1940, p. 350)
1937: order CYCLOSTOMATA: Watson, (Berg, 1942, p. 353.)

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CYCLOSTOMATA = cyclo-stomata=「円の」+「口《複》」=「円口類」
CYCLOSTOMI = cyclo-stomi =「丸い」+「~の口をした生物《複》」=「円口類」

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cyclo-は,ギリシャ語の[ὁ κύκλος]=「円.輪」が,ラテン語の《合成前綴》化したもの.

-stomataは,ギリシャ語の[τό στόμα]=《中》「口;舌,言語;顔;出口;裂け目;先端;前」の《複数形》.

したがって,CYCLOSTOMATA は cyclo-stomata という構造で,「円の」+「口《複》」と訳され,日本語学術用語では「円口類」が使われています.

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-stomiは,上記ギリシャ語の[τό στόμα]=《中》「口;舌,言語;顔;出口;裂け目;先端;前」が,ラテン語の《合成後綴》化したもので,-stomusになります.
-stomus = -stom-us=「口の」+《形容詞化語尾》

《形容詞》は,《三性変化》を行いますので,
《合成後綴》《形容詞》-stomus, -stoma, -stomum =「口の」

《形容詞》は《複数形》もサポートしますので,
《合成後綴》《形容詞》-stomi, -stomae, -stoma =《複》「口の」
となります.

これが,《名詞》化して=「~口」をあらわします.

上記,-stomi は,すなわち,《合成後綴》《名詞》《男性》《複数》をあらわしているわけです.

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そこで,CYCLOSTOMI は cyclo-stomi という構造で,「丸い」+「~の口をした生物《複》」という意味になり,「円口類」と訳されています.

結局は,CYCLOSTOMATAもCYCLOSTOMIも「円口類」という意味ですが,前者は《中性》で,後者は《男性》という違いがあります.

(2011.08.26.:修正)


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