2010年2月1日月曜日
北大の先生に…
「北大の先生に聞いてみよう」とかいう本が出ているそうで.
「北大の先生」ということで,数年以上前にあるTVに出ていた「北大の先生」のことを想い出しました.
“先生”は遺伝子組み換え大豆が大好きなそうで,どんどん輸入して喰うべきだと主張してました.ま,その“先生”が好きで食べる分には文句つける筋合いじゃあないけど,その“先生”が好きだからといって,私らにまで喰えというのは「どうかな」と思いましたね.
その“先生”の主張は,大豆輸出元である米国のグレインエレベーターでは,遺伝子組み換え大豆を扱うときと,普通の大豆を扱うときの間に掃除とかしてるわけじゃあないから,必ず(少量の)遺伝子組み換え大豆が混入してるんだそうです.
だから,「あんたらもう食べてるんだから,反対しても遅い」ゆえに「遺伝子組み換え大豆を解禁して喰うべきだ」ということらしいでした.
なんて,貧困な論理だと思いましたが,ま,北大の“先生”なんてこんなモンでしょう.
で,(話を戻して)その本ですが,(買う気は全くないですが(^^;)どんな偉い先生がなにを言ってるのかなということで(便利な世の中で,実際に本屋に行かなくても「ざっぱな」ことならネットで検索できるわけです),Amazonのレビューを見てみました.
Amazonの書評は,その絶対数が少ないときは,極端に偏っていることが多く(著者,編集者など関係者が書いた,あるいはその反対意見を持っている人が書いたなど),気をつけなければならないのはもちろんです.十分な書評がそろうまでは,そのまま信じると問題を生じそうです.
しかし,その目的によっては十分使えることも事実です.
で,この本は科学者の“先生”ではなく,政治の“先生”の話のようです.
で,急速に興味を失いました((^^;).
ただその書評に,気になることが書いてありました.
「本著にも書いているように、日本では政治について語る場は少なく、語る知識のある人も少ないのが現状です 」とのこと.
まったくその通りだと思いますね.
まともな人間は政治には手を出せない(出さない)のが,今の日本ですね.
なぜこうなってしまったのでしょう.
私は,ターニング・ポイントは「安田講堂攻防戦」とそのあとの「連合赤軍事件」だったと思っています.あれ以来,若者が政治について考えるのはタブーになってしまった.大学には,もう「自治会」なんて称する連中がいるのかどうか.高校でも,世の中のことより自分のことを考えろ,とやってるでしょう.
そういう雰囲気の中で育った連中に,二十歳になったから,いきなり政治について考えろとか,投票の権利だとかいっても,それって無理がない?
以後,政治家を目指すのは,「一旗揚げよう」組と「二世・三世」が,ほとんどになってしまいました.ま,普通にいうなら,“ろくでもない奴ら”ばかり.
システムが安定しているなら,駒の資質は問わなくてもいいのです.上記のような,一般市民から見ると,ほとんど“ろくでもない奴ら”ばかりでも,大きな問題も起きずに,進んでいけるのです.典型的な時代が「徳川三百年の平和」の時代ですね.殿様はバカ殿でも,家臣はまじめだし,百姓町人は勤勉だから,破綻せずにいける.そういう意味では徳川家康とは偉大な政治家だったわけですね.
ただ,世界には「一儲けしたい」連中が掃いて捨てるほどいるので,「激動の時代」をつくり出したい.「エリア88」の爺さんが言ってましたね.「火事場には儲け話が転がっている」.
そういう時代には,愚かな指導者では破綻が生じる.
庶民はそれを肌で感じてるから,自民党政治を拒否したわけですね.あまりにも「愚か」だから.
で,別の政党を選んだはずだけど,これが,第二自民党にすぎなかった可能性が高い.まだどうなるかわかりませんが.「つけ」が山ほど残ってますしね.
今度の選挙ぐらいには,はっきりしてますかね.
もし,悪い方だったら,日本は終わりですね.もう選択肢がない.
こんなこと,「北大の先生」に訊かなくてもわかるし(「聞く」ではないですね),訊いてもしょうがないですね.
特効薬はないですが,高校時代から政治の実際について話せる場を造り,さらに投票権を16歳ぐらいから認めるようでなければ,国会議事堂の中は,特殊な人間の巣窟になったままですよ.
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