1930: subphylum ACRANIA: Goodrich, (Berg, 1940, p. 351)
1940: subphylum ACRANIA: Berg, p. 355.
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ACRANIA = a-crania=「非・」+「頭蓋《中複》」=「無頭蓋類」
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a-は否定の《接頭辞》.
-craniaは,「~頭蓋;~の頭蓋をもつ」の意味の《合成後綴》《中性》《複数》
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したがって,ACRANIA は a-craniaという構造で,「非・」+「頭蓋《中複》」の意味を持ち,「無頭蓋類」と訳すことができます.
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これは,LEPTOCARDII Müller, 1844, CEPHALOCHORDATA Owen, 1846 と呼ばれているものと同じ分類群で,実際にはいわゆるナメクジウオが分類されています.
ACRANIA=「無+頭蓋《中複》」
LEPTOCARDII=「細い+心臓《男複》」
CEPHALOCHORDATA=「頭の+索状のもの《中複》」
ナメクジウオは,心臓もなければ,脊柱ももっていません(それどころか,四肢も腰帯もない).
てなわけで,名称としては,「頭がない」や「細い心臓(いわゆる心臓がなく,血管が収縮することで血液を送り出す=だから,細い心臓)」よりも,「頭が索状」のほうが特徴をあらわしているのは事実のようで.
ただ,先取権からはどうなのでしょう.
(2011.08.29:修正)
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