order GOBIOIDEA (author unknown)
order GOBIOIDEA: Jordan, 1923 (Berg, 1940, p. 349)
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GOBIOIDEA = gobi-oidea=「Gobiusの」+「~類似の形からなる《中複》」
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gobi-は,ラテン語のgobio, gobionis (gōbio, gōbiōnis)もしくはgobius, gobii (gōbius, gōbiī)=「雑魚;ハゼ(goby)」の語根.もとは,ギリシャ語の[ὁ κωβιός]=《男》「コービオス(コイ科の小魚;雑魚):ハゼ」からきたものらしく,ラテン語にもcobio, cobionis (cōbio, cōbiōnis)もしくはcobius, cobii (cōbius, cōbiī)=《男》「雑魚;ハゼ(goby)」があります.
-oideaは,-oideus = -oid-eus=「~類似の+~からなる」の《中性》《複数》形.
あわせると,「Gobiusの類似の形からなるもの《中複》」
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注:GOBI-は「ハゼ類」と訳されることがありますが,問題が多いですね:模式種のGobius nigerは Black goby(日本ではセイヨウカマツカ属,キタノカマツカ属などと呼ばれることもある)と呼ばれ,東大西洋・地中海・黒海に生息します.つまり,カマツカ類の方が妥当といえば,妥当なのですね.
欧州でgoby《英》と呼ばれるのはGOBIOIDEI(ゴビウス亜目)の仲間.一方,日本ではGOBIOIDEA(ゴビウス目)に属する魚を俗に「ハゼ」というそうです.
ちなみに,マハゼはAcanthogobius flavimanus Temminck et Schlegel, 1845.
(2011.09.08.:修正)
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