2011年7月4日月曜日

武士の時代

 
 武士の時代が到来するには,いくつかの条件が必要だったらしい.
 その全体像にはあまり興味がありませんが,かれらが日常使用する武器は,武器を造るには「鉄」が必要だったことがあり,「鉄」の供給がどうあったのかには興味があります.

 「阿弖流為」のところで触れたように,そういう歴史の見方というのは,まだ成立していないらしいのですね.暴れまくる武士が,その手に持っているのは「鉄」なんですが….

 その一部について,語られているのが,
 福田豊彦(1995)「東国の兵乱ともののふたち」(吉川弘文館)

   


 関係あるのは,Ⅱ章「馬と鉄と北の世界」だけです.
 Ⅰ章「王朝国家と兵乱」は,その背景を知るのに便利ですが,Ⅲ章「鎌倉幕府をめぐる人びと」は「ハイ.歴史でやってくださいね」という感じ.

 ま,要するに,よくわからんのですね.
 ただ,むかし学校で習った“歴史”は大嘘だったことが認識されます.

 「鉄」は「北の世界」でも,関東と東北と北海道では状況が異なります.東北,北海道の「鉄」は,ほとんどわかっていない.
 しかし,「鉄」の動向は“アイヌ民族の成立”に関係していただろうということが,しめされてました.交易民だったプレ・アイヌ民族がなぜ,蝦夷ヶ島に封じ込められ,アイヌ民族にならなければなかったのか.

 東京工業大学製鉄史研究会(1982編)「古代日本の鉄と社会」(平凡社選書)
 H.チースリク(1962編)「北方探検記 : 元和年間に於ける外国人の蝦夷報告書」(吉川弘文館)

     

 を,読みなおさなくっちゃ.と,思う.
 あ,その前に「安倍一族」と「平将門」があった.
 

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