2011年5月30日月曜日

CHASMATOPNEA

subclass CHASMATOPNEA (author unknown)

1906: subclass CHASMATOPNEA: Regan, (Berg, 1940, p. 347)

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CHASMATOPNEA = chasmato-pnea=「口の開いた」+「呼吸(法)」

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chasmato- は,ギリシャ語で「割れ目,裂け目.湾.開いた口」を意味する[τό χάσμα](カスマ)が,ラテン語の語根化したもの.chasm-, chasmo-, chasmat-, chasmato-=「口の開いた」を意味します.

一方,-pneaは語源不詳.
ギリシャ語で「(風が)吹く.呼吸する」を意味する[πνέω](プネオー)という動詞があります.
この動詞から派生した名詞が[πνοή](プノエー),[πνοιή](プノイエー)で,ともに「風.呼吸」を意味します.「風,空気.呼吸.生命,魂.インスピレーション.霊,霊魂.精霊」を意味する[ἡ πνεῦμα](プネウマ)はこれから派生したものらしいです.

さて,[πνοιή](プノイエー)のほうは,ラテン語綴化する際に,二重母音[-οι](-oi)は,ラテン語化して[-oe]になり,末尾の[-η](-e)は[-a]になるという(不思議な)習慣がありますので,pnoie > pnoeaになります.

このpnoeaが《合成後綴》化して,-pnoea =-「呼吸.呼吸法」という意味を持つようです.
某英和大辞典には,「-pneaと-pnoeaは同じもの」とありますが,なぜ同じかは,もちろん説明がありません(これが成り立つなら,[o]は省略してかまわないということになってしまう(^^;).

とりあえず,あわせると,「口の開いた呼吸(法)」となりますが,意味不明ですね.
TREMATOPNEAを参照のこと.

(2011.09.03.:修正)

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