2011年5月22日日曜日

OSTARIOPHYSI

(clade unknown) OSTARIOPHYSI (author unknown)


1904: suborder OSTARIOPHYSI: Boulenger, (Berg, 1940, p. 347).
1906: order OSTARIOPHYSI: Regan, (Berg, 1940, p.347)
1932: order OSTARIOPHYSI: Woodward, (Berg, 1940, p. 350)

OSTARIOPHYSIは,白亜紀~第四紀(オーストラリアを除く全世界),現世(南極を除く全世界)に生息していました(います).

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OSTARIOPHYSI = ostario-physi =「小骨の」+「膨らんだもの《男複》」

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ostario- は「骨」を意味するギリシャ語の[ὀστέον](オステオン)の縮小形[οσταριον](オスタリオン)=「小さな骨」が,ラテン語の《合成前綴》化したもの.ostari-, ostario- =「小さな骨の」という意味を持ちます.

-physi はギリシャ語の「鞴,膨らますこと」を意味する[φῦσα](プューサ)をラテン語《合成後綴》化した-physusの変異形です.《男性》《複数》形が名詞化したもので,「膨らんだもの」という意味をもちます.魚類関係では「浮き袋=鰾」に意味を限定しているようです.

あわせて「小骨の膨らんだものども」という意味になってしまいますが,意図としては「小骨と膨らんだもの(浮き袋)ども」という意味.日本語では,「骨鰾類」と訳されています.
どうやら,この仲間は(ほとんど)すべてが「浮き袋」をもち,体表の細胞に“微細な棘状の突起”(=これを“オスタリオン”と表現しているらしい)をもつことが特徴なので,このネーミングがなされたようです.

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Berg (1940, p. 347)によればOSTARIOPHYSI: Boulenger, 1904 = CYPRINIFORMES: Berg, 1940と判断しているそうです.

(2011.09.14.:修正)

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