2011年5月18日水曜日

MYXINIDES

(clade unknown) MYXINIDES (author unknown)


1857: order MYXINIDES: Agassiz, (Berg, 1940, p. 347).
1909: subclass 1. MYXINOIDEA: Goodrich, (Berg, 1940, p. 348)
1923: class 1. MYXINI: Berg, (Berg, 1940, p. 349)
1927: order 3. MYXINOIDEA: Stensiö, (Berg, 1940, p. 351)
1930: subclass MYXINOIDEA: Goodrich, (Berg, 1940, p. 351)

*上記は,名称を比較しただけで,定義は比較しておりません.
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MYXINIDES = myxin-ides=「Myxineの」+《一族の名》=「Myxine一族(ヌタウナギ類)」
MYXINOIDEA = myxin-oidea=「Myxineの」+「~類似の形からなるもの《中複》」=「Myxine類(ヌタウナギ類)」
MYXINI = myxini=「Myxineに所属するもの《男複》」=「Myxine類」=「ヌタウナギ類」

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ギリシャ語の「粘液排泄物」を意味する[μύξα](ミュクサ)が,ラテン語《合成前綴》化し,myx-, myxo-=「粘液の」という意味を持ちます.

Myxine はmyx-ine=「粘液の」+「~に似た.~に関する.~性(質)の」という意味からなり,「粘液質の」という形容詞を名詞化したもの(=「粘液質のもの」という意味)で,《属名》として用いられています.このMyxineが語根化したものが,myxin-です.

語根myxin-が,さまざまな《合成後綴》と結びついて,いくつかの分類用語を造り出します.

《一族の名》をあらわす-idesと結びついて,
MYXINIDES = myxin-ides=「Myxineの」+《一族の名》=「Myxine一族(ヌタウナギ類)」

「~類似の形からなる(もの)」を意味する《合成後綴》-oideaと結びついて,
MYXINOIDEA = myxin-oidea=「Myxineの」+「~類似の形からなるもの《中複》」=「Myxine類(ヌタウナギ類)」

また,myxin-を《合成後綴》化した-myxinusの《男性》《複数》形が-myxiniで,これをそのまま分類群名とした,
MYXINI = myxini=「Myxineに所属するもの《男複》」=「Myxine類」=「ヌタウナギ類」

などです.

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現在は,どれも,あまり一般的ではない名称なので,使用されることは無いようです.下に《現在よく使われている分類の例》を記しておきます.

《現在よく使われている分類の例》
Classis: MYXINI (auctor ignotus)
 Ordo: MYXINIFORMES (auctor ignotus)
  Familia: MYXINIDAE (auctor ignotus)
   Subfamilia: MYXININAE Nelson, 1976
    Genus: Myxine Linnaeus, 1758 [type: Myxine glutinosa Linnaeus, 1758]

(2011.09.13.:修正)

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