1906: order DIPNEUSTI: Regan, (Berg, 1940, p.347)
1923: subclass DIPNEUSTA: Jordan, (Berg, 1940, p. 349)
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DIPNEUSTI = di-pneusti=「二つの」+「呼吸をするもの」(=「二呼吸類(肺魚類)」)
DIPNEUSTA = di-pneusta=「二つの」+「呼吸をするもの」(=「二呼吸類(肺魚類)」)
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di-は,ギリシャ語の[δίς]」=「二回,二度,二倍」が,ラテン語の《合成前綴》化したもの.
-pneusti, -pneustaはギリシャ語の[πνευστός]=《形容詞》「鞴による風;吹奏楽器;呼吸」が,ラテン語の《合成後綴》化したものです.しかし,[πνευστός]は辞書により,記述がないか,非常に曖昧な書き方がしてあります.たとえば,《形容詞》としてあるのに,訳語が名詞形とか….
辞書の記述はリーズナブルではないので,以下のように考えました.
[πνευστός]をラテン語の《合成後綴》化します.本来ならば,-pneustosですが,慣習により-pneustusになります.
-pneustus = -pneust-us=-「呼吸の」+《形容詞語尾》
形容詞は《三性変化》しますので…,
《合成後綴》《形容詞》-pneustus, -pneusta, -pneustum =「~呼吸の」
形容詞は《複数》をサポートしますので…,
《合成後綴》《形容詞》《複》-pneusti, -pneustae, -pneusta =「~呼吸の」
これらは,おのおの《名詞》化して,=「~呼吸:~呼吸をするもの」の意味になります.
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したがって,-pneustiは《男複》形,-pneustaは《中複》形ということですね.
不思議なのは,pneusis《ギ転》<[ἡ πνεῦσις]=《女》「吹くこと.呼吸」や,pneuma 《ギ転》< [ἡ πνεῦμα]=《中》「風;呼吸;生命;霊」など,辞書に明瞭に書いてある言葉があるのに,なぜこんなあいまいな言葉を選んだのでしょうか.
ただ,昔はこちらのほうが明瞭な言葉だったのかもしれませんけどね.
(2011.09.06.:修正)
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